トップページ | 2005年7月 »

2005年6月30日 (木)

さえずりのかさなり

もうすぐ降り止む鎌倉の空で
鳥たちが鳴き始めます。

弱い声、強い声、
高く続く、低く続く
リズムに乗せて
けたたましく響かせて
かすかに

白く明るくなりはじめたグレーの空から
いく種類もの鳥の声が
聞こえはじめます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月29日 (水)

水平線

藤沢行きの江ノ電は
海岸沿いを走る。

グレーの空と雲に染められた海。
目を凝らせば水平線上に
淡いブルーが一筋。

あれは青空。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月28日 (火)

海岸を歩く

鎌倉駅の東口から
若宮大通を抜けてR134へ。
滑川の河口から海岸へ降り
なみうち際を長谷まで歩く。

もう車の音はかき消され
あたりは風と海の音。
空はしずかに晴れあがっているけれど
今日、波は高い。

海がつたえてくれるのは
地球の上空を包み込む
たえまない大気の流れ。

あなたはここから遠く離れて
海を見ることはない。
街であなたは海のことを
思わないのかもしれない。

でも変わらない。

海は、あなたとわたし、そして世界を
ずっとつなげ続けてる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月27日 (月)

だんごむし

石段を掃いていくと
落ち葉の下から
つやつや、大きなだんごむしが
丸まって転がり出たり
あわてて這いでたりしてきます。

いつもただ、上り下りしている階段のすみで
だんごむしは葉を食べ続けています。
そのフンをもっと小さないきものが食べ分解し、
そしてもっと小さないきものたちが・・・。

繰り返しが土を作り、
できた土に野草が根付き
花を咲かせ種を実らせます。

ここからは見えない山の中でも
同じことは起きているのでしょう。
そして行くことはないだろう、
見知らぬ山の中でも
同じことは起きているのでしょう。

掃く手をやすめ、耳をすませば
世界中のむしたちが土をつくる音が
聞こえてくるような気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月24日 (金)

物干し台

アパートの納戸には
階段があって
専用の物干し台へ
上がることができます。

晴れた日はもちろんですが
意外といいのが雨上がり、
晴れあがる前の薄曇の時です。

雲から淡く陽がさす中
空気には緑の匂いが濃く満ちています。

バラバラバラと鳴る音に
また雨かなと振りあおぐと
風に揺らされた木々の枝が
無数の滴を降らせていました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月20日 (月)

石段掃き

アパートへ続く、
二十段くらいの石段を
朝、掃きます。

毎日掃いても葉は落ち続ける。
同じことのくりかえしに
飽きてしまうのではないかと
最初は思ってました。

けれど、
石の隙間から生え出した羊歯は伸び続け、
昨日はつぼみの雑草が咲き、
今日は虫が顔を出して、
蛇イチゴが赤く実る、

山から生まれる空気は冷たく、
雨あがりにはうっすら苔が生え、
石の表面が緑に染まり、

石段は、毎朝変わり続けます。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年6月19日 (日)

馬の毛の歯ブラシ

思いがけない人から頂いた
馬毛の歯ブラシの
使い心地が、思いがけず良くて
また、どこかで手に入らないかなと思っていたら
引っ越してきた鎌倉で
思いがけず、売っているのを見つけました。

これください、と私が歯ブラシを差し出すと
お店の人は
「それ馬の毛なんですよ」と
微笑んで言いました。

歯ブラシがおすすめの品物だと、
買ってもらえてうれしいと、
その笑顔から伝わりました。

お昼ごはんを食べたあと、
午後からの仕事を始める前に、
馬の毛の歯ブラシで、歯を磨きます。
すきままでつるつるになった歯を確かめて
時々、お店の人がにこにこと
笑っていたことを思い出します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月16日 (木)

あやめの和ろうそく

「たとえば春は桜とか。
 和ろうそくは季節によって
 違う絵柄を選ぶんです」
高山でそう教えてくれたのは
和ろうそくの絵師でした。

長谷寺にあやめの花が咲く季節。
部屋に飾った和ろうそくを
あやめのものに変えました。

今日は1日雨でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月15日 (水)

トマトのいのち

台所で、
赤い実切りながら
トマトはいつ死ぬのだろう、と考えてみる。

苗からもぎとられた時?
こうして包丁で切られた時?
口の中で噛み砕かれた時?
排泄され地中にしみこんだ時?
地中で微生物たちに分解されて土になった時?

土が種を育み芽を出したら?
芽がぐんぐんのびていき、またトマトを実らせたら?

いのちはつながりつづけてる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月12日 (日)

はちみつシナモントースト

またのタイトルを「パンにきりふき2」。

くだんのきりふきが特にキクのが
バターと蜂蜜、シナモンパウダーで作る
「はちみつシナモントースト」にしたとき。

きりふきをして片面を焼いたあとで
パターと蜂蜜を塗り、
さらによくしみこむように
タテヨコ2本ずつ、「切り込み」を入れます。
(下まで完全に切らないように気をつけて。)

パンは全部で9コのブロックに分かれます。

きりふき効果で上手に焼きあがってくれたパンは
真ん中あたりの
バターとはちみつが一番しみこんだ「しっとりブロック」、
パンの耳のあたりの「さっくりブロック」、
9個のブロックそれぞれにたのしみながら食べられます。

切り込みが入っているので
一口大にちぎりやすいのもポイント。

シナモンパウダーの薫と
しっとりさくりを感じながらの朝ごはんは
仕事前の、ひとこきゅうできる時間です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パンにきりふき

焼くといっても毎朝のトーストのほう。
うちには電子レンジがないので
パンはコンロでトーストします。

フライパンかグリルか。

ざくっと切ったらそのまま焼き始めがちですが
ここで「きりふき」の登場です。
しゅしゅっとやってからトーストすると
パンが乾燥しすぎず、
中は「ふっくら」、外は「さっくり」に焼きあがります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ひとこきゅう手帖について

「ひとこきゅう」は
見つめること、
あじわうこと、
耳をすますこと、
かいでみること、
さわってみること、
ちょっとやすむこと、
かんがえてみること、
ひと手間かけること、
あえてたちどまること。

「ひとこきゅう」させてくれるものは
本や音楽、器、たべもの。
ぐうぜん聞いたり見たりした、
ことばや景色、あなたの仕草。

沢山、いそがしく、流れていく近頃。
「ひとこきゅう」したら
気づかなかったことや
あたらしいたのしみ、
ささやかなしあわせが
見つかります。

ひとこきゅう手帖は
「ひとこきゅう」させてくれるものを
集めた手帖です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2005年7月 »