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2005年10月26日 (水)

100年前のゆがんだコップ

100年前に作られた、元キャンドルホルダーを
ちょうどいい大きさだからと
コップとして使っている。

まだ職人がひとつひとつ、
吹いて作っていた頃のものだから
わずかに右に歪んでて
小さな気泡がぽつりぽつり、ガラスの中に入っている。
水を飲むとき唇に触れると、
内側へ少しだけ、縁が丸まっているのもわかる。

1902年、ガラス製品の機械による、本格的な大量生産がはじまって
1909年 人工合成樹脂から作られた、プラスチックが開発された。

このコップ(元キャンドルホルダー)が作られた頃、
どれも微妙にゆがみ、どれも他とは微妙に違うひずみを持った製品が
生み出されていた古い時代はそろそろ終わり、
寸分違わぬプロダクトが多くの人に届けられる、次の時代が始まろうとしていた。

歪みを持つガラスの生き残り。

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