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2005年10月24日 (月)

一杯の水

渋谷の人の多さや汚さには
みんなが眉をひそめるけれど
正午になったばかりの通りは閑散としていて
まだ誰にも荒らされていないように見える。
ビルとビルの間の断ち切られた青い空もさみしく澄んでいて
それが今日の皮膚になじむ感じがした。

ベランダに通じる黒く細長いドアを
土が乾いた鉢植えのオリーブで止めて、開け放している窓際の席。
太陽が差し込んできてグラスに入った一杯の水に反射して
その光が、傷ついたテーブルの上で
とてもきれいにゆれていることに
気がついて眺めていた。
そうしているうちに忘れていたんだけれど
あたし昨日まではさっきまではひどくつらかった。

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