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2005年10月10日 (月)

女郎蜘蛛

アパートの軒先や木の枝、手すりを
うまくつないで
おなかに赤の斑点と黄色い縞模様がある、
3センチほどの女郎蜘蛛が巣を作り
風が吹くとふるんふるんと
体を揺らす。

まだうんと小さかった頃、生まれた家には梅の木があった。
そこでもやっぱり、大きな女郎蜘蛛が
うまい具合に巣を作っていて
縁側で絵本を読む合間に、それを見上げた。
わたしがいることに気づくと隣のお兄さんは
直射日光の下で本を読むと目が悪くなるよって
教えてくれた。

あの頃も、
気持ち悪いなあとか、うまいなあと思いながら
蜘蛛と巣を眺めていた。
鎌倉にいると、時々、
小さかった頃の気持ちに戻ってしまう。
それは心地よいのとは逆の、切なくて悲しい感じだ。

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