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2005年10月10日 (月)

間借りしている

雨が止んだから
カンカンとやたら高く鳴る階段から続く、
2メートルほどの通路を掃きに外に出た。

今日も突き当たりの壁際に
細くて黒くて小さな、台湾リスのフンが
ひとつふたつ落ちている。

そういえば今朝も屋根にどんと飛び乗って駆けて行き
台所の、窓の外でひくひくひくとひとしきり鳴いてから
またどこかへ飛び移り去っていった。

わたしはてっきり、
今日は一日降っていると思っていたのに
あの台湾リスは、雨が止むことが
何となくでも、わかっていたのだろうか。

そもそも、台湾リスには
誰が住んでいようとこのアパートは
通り道にしか過ぎない。
こちらが後からやってきて
暮らしはじめただけのこと。
わたしは新参者なのだ。

そして台湾リスがやってくるずっと前から
鎌倉の自然はここに在る。

アパートを借りているように
わたしは自然の中にちょいと
間借りさせてもらっている。

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